Keiko Matsui



Keiko Matsui "Metropolitan Concert & Special Live", 東京芸術劇場大ホール, May 21st, 2005

昨年に続いて池袋の芸術劇場で行われたメトロポリタン・コンサートを観た。
このホールは壁面の上半分が木材ではなく石のような硬い材質なので音が反射してしまう。
特に沢山の楽器が演奏されると音が混じってしまい夫々の楽器の音がクリアに聴こえなくなる。
その理由は、ステージ上に設置されている大きなパイプオルガンの音を反響させるためではないかと推測している。
一度サントリーホールのような音作りを考えたホールで松井慶子の演奏をを聴いてみたい。
22日は六本木スイートベイジルというジャズの殿堂でコンサートが計画されていたが、
敢えて池袋を選択したのは、食器の音を立てながら狭い椅子に座り、首を90度曲げてステージを見たく無かったためである。
飲食しながらピアノソロのバラードを聞くには余りにも勿体無いと思い、芸術劇場を選択した。
スイートベイジルはジャズを聴くには良い店だが、松井慶子のピアノには似合わないと思う。
この日のコンサートで初めて"The Ring"を生で聴いた。そして"Whisper From the Mirror"の
何とも言えないメロディーに魅了された。アンコールはアップテンポで乗りの良い"A Cross the Sun"と
ひっそりと弾くピアノソロの”Foreever Forever”の2曲だった。
これまでのコンサートで不満なのは、ピアノ主体のソロに近い演奏が少ないことだ。
いつかそうした演奏だけのコンサートを聴きたい。

 

Keiko Matsui Japan Tour 2004, 渋谷オーチャードホール, Oct. 26th, 2004

 11月下旬としては比較的暖かな晩に東急文化村でコンサートが開催された。
チケット購入は3ヶ月くらい前になるが、受付開始時刻から電話を掛け続けてやっと繋がったのが20分経過後だった。
今回は、CDで聴きなれた曲が数多く演奏され、また、前回の池袋芸術劇場に比較して音響効果が非常に良かった。
First Stageの1曲目、"Tears of Ocean"のイントロが始まったとき、久しぶりの生演奏を聞いたため瞬間背筋がぞくぞくした。
松居慶子のコンサートは何故か聴く側の此方が緊張してしまう。
今回のコンサートでは、これまでピアノに被せてメロディーを奏でていたサックスの入りが少なかったため、
ピアノ演奏が活きて松居慶子の持っている芸術性とリズミカルな演奏が存分に発揮された。
今回は多くのゲストが望んでいた松居慶子というピアニストのイメージ通りのコンサートだったと思う。
曲の合間に、これまで世界各地で行ったコンサートの模様を話していたが、人間性が感じられるトークにいつも魅了されている。

Tears of Ocean, Kappa, Minstrel Steps, Rose in Morocco, Moon Flower, Mediterranean Sands, Invisible Wings,
Overture for the City, Crystal Shadow, Bay of Destiny, White Castle, Across the Sun, Ancient Wind, Walls of the Curve,
アンコール曲 Forever Forever

Keiko Matsui "Metropolitan Concert" 東京芸術劇場大ホール, May 22nd, 2004

季節外れの台風が通り過ぎた翌日、松居慶子コンサートが初めて池袋で開かれた。
当初、夜の部だけで発売されたが、チケット完売のため急遽昼の部が追加された。
最初の1曲は、大ホールに設置された大きなパイプオルガンで演奏。コンサート前の特訓で、松居慶子自身初めての演奏だという。
パーカッション&ベースとのセッション。次は弦楽四重奏で前半を終え、
後半からはエレキ、ドラム、トランペット(コルネット)を咥えたセッションだった。

前回と較べゲストが多く、聴衆の大半が望んでいる松居慶子のピアノの魅力はかき消されてしまった。
前半最後の"Invisible Wing"はピアノ、ベース、パーカッションでの演奏で非常に良かったが、
後半1曲目の"Whisper from the Mirror"は残念ながらピアノが他の楽器にかき消されてしまった。
好きな1曲だったので是非とも松居慶子のピアノソロで聴かせて欲しかった。
コンサート終了後の自筆サイン会と握手は今回も行われ、ファンを大事にする姿勢は変わらなかった。 

Japan Tour 2003 "Wild Flower", ゆうぽうと簡易保険ホール(五反田), Nov.14th, 2003

松居慶子のコンサートは東京では年2回開催される。この日で3回目となるコンサートは、これまでで最も充実した内容だった。
前2回は、ゲストのためにコンサートの半分の時間を費やしていたが、今回は全15曲とアンコール2曲、全て松居慶子のための演奏時間だった。
この日、私の好きな曲の一つ、White Owlを初めて生で聴いたが、CDに勝るとも劣らない幻想的で迫力に満ちた演奏だった。
最新の
18枚目のCDタイトルともなっているWild Flowerは、本年7月、国連から飢餓救済キャンペーン曲として指定された。
これまでの2回、筑紫哲也、柴俊夫を会場で見掛けたが、この日は、木梨憲武・安田成美夫妻が来ていた。
今年のコンサートは、ポーランド、ラトピア、リトアニアを巡り、できればロシア、ウクライナも回りたいと言う。
これらのコンサート活動の合間に作曲活動と凄まじい体力だ。次回の東京公演は、来年5月22日、池袋の芸術劇場大ホールで行われる。

Japan Tour 2003 "Spring Selection" オーチャードホール(東急文化村), Mar.29th, 2003

喧騒の渋谷センター街を横目に道玄坂突き当りの東急の裏手まで来ると、人通りも少なく同じ街とは思えません。
昨年のクリスマスコンサートは雨の青山通り、この日は雨こそ降りませんでしたがコートはまだ手放せない寒い夜でした。
前回同様、開場前に長蛇の列。松居慶子さんのファン層は20歳台後半から60歳位なので、人は多くとも静かに並んでいました。
321日から29日まで連日の日本公演の最終日。今日が最終ステージという感傷的な気分がそうさせたのか、アンコールを2曲演奏。
特に、最後の”Deep Blue"をピアノソロで閉めたときには、名残惜しさを感じながらも「慶子サウンド」を十分に満喫しました。
松居さんの音楽は、個性的でありながらしつこさが無く、耳障りが良いメロディーでありながら前衛的、という他に類を見ない
サウンドです。今年もアメリカは勿論、南アフリカ、シンガポール他、世界を飛び回っての演奏活動だそうです。
次に彼女の演奏を日本で聴けるのは、多分、秋から冬に掛けた時期になるのでしょう。

Christmas Concert, 青山劇場, Dec.21st, 2002 

アメリカ音楽業界のコンテンポラリー・ジャズ部門トップ・アーティスト賞を連続して受賞した
松居慶子さんのライブが青山劇場で開かれました。小雨降る中、1200席超満員。
アメリカのCDショップに喜太郎、松居慶子のCDを置いていない店がないと言われるほどの人気を日本でも再現しそうです。
この日の演奏はアメリカTVネットで放映されるそうで、会場には大勢のTVクルーが入っていました。
師と仰ぐボブ・ジェームスが「ミステリアス・サウンド」と表現した松居慶子さんの2時間ライブは、観客を完璧に魅了していました


松居慶子オフィシャルホームページ
寺井尚子オフィシャルホームページ
新藤夏子ホームページ
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